いらっしゃいませ!ぐりカフェにご来店、ありがとうございます!
店長のぐりです!
寒い季節がやって来ました。
私の住む北海道では毎年12月の半ばになると雪も積もり、本格的な冬が始まります。
一面雪景色となった庭は、かつての華やかさは何処へやら。
色彩もなく、それはそれは寂しい光景に・・・
白一色だな
寒いし天気の悪い日も多く、どうしても気分は沈みがち・・・
一年の約半分は雪の中ですもんね
気温も下がり、家に籠りがちになる季節。
ならば!おうちカフェでほっこりしようではありませんか!
寒くなるとスッキリした喉ごしのものよりも、コクがあって身体が温まる飲み物が飲みたくなりませんか?
美味しくってコクがあって身体も温まる・・・ そんな飲み物、飲みたいですね~
ありますよ~、ピッタリな飲み物!
ちょっとしたティータイムに、焼き菓子などと合わせても相性バッチリ。
おうちカフェ初心者さんでも作りやすく、ついでに作れたらなんかちょっとオシャレっぽい。
今回は私が大好きな煮出し式ミルクティー・チャイの美味しい作り方をお送りします!
私はほぼ毎日飲んでいるので、目分量でササッと作っています。
雑で申し訳ない・・・
でも今回は初めての方にも美味しく淹れられるようにレシピをしっかり載せていますので、ご安心ください!
この記事をお読みいただければ、紅茶初心者さんでも美味しいチャイが淹れられると思います。
ぜひご自宅でチャイを淹れて、寒い季節のおうちカフェを楽しんでみてください!
チャイって何?
そもそも「チャイ」って何?という方に、まずはチャイについてお話させていただきます。
チャイとは、茶葉を煮込んで作るミルクティーのこと。
・・・なんだけど、もともとの意味はちょっと違うんだ
どういうことだ?
何がどう違うのか、その辺りのことも含めてまとめてみました。
「チャイ」は「お茶」を意味する言葉
あなたはチャイという飲み物、飲んだことはありますか?
カフェとかカレー屋さんとか・・・
北海道だと、スープカレー屋さんで飲めるお店が結構あるよ!
ラッシーとどっちにするか迷うよね~
呼び方が「チャイ」「スパイスチャイ」「マサラチャイ」とか色々なんだな
スパイスの入っていないチャイのことを「プレーンチャイ」として出しているお店もありますね
チャイをご存じの方は、チャイ=スパイスの入ったミルクティーと認識されている場合が多いと思います。
でも実は「チャイ」という言葉、インドやロシア、モロッコ、トルコなどの国々で「茶」を意味する言葉なんです。
ミルクが入っているかどうか、スパイスの有無、そんなことは全く関係なく、全て引っくるめてお茶=ティー(TEA)のことを「チャイ(Cahi)」と呼ぶのです。
じゃあ「チャイティー」って表記だと「茶茶」って意味になっちゃうってことですか?
そういうことになりますかね・・・
煮出し式ミルクティー発祥の地とされるインドでは、紅茶の茶葉と「マサラ」と呼ばれるスパイス、それに砂糖を加えて煮出したミルクティーを日常的に飲む文化があります。
「マサラ」とはカルダモンやクローブなど、複数のスパイスを混ぜ合わせたスパイスミックスのこと。
チャイだけでなく、様々な料理にも使われます。
だからスパイス入りのチャイのことをマサラチャイとも呼ぶのか
それがインドでの一般的なお茶の飲み方なんですね!
マサラは各家庭それぞれの調合で、インドの家庭の味とも言えるものなんだって~
色々なご家庭のチャイを飲んでみたくなりますね!
チャイという言葉は「お茶全般」を指しますが、同時にインドでお茶といえば煮出し式ミルクティーが定番。
煮出し式のスパイス入りミルクティー=インド風ミルクティー=チャイということで、この呼び方が定着したようです。
日本で言うとお茶=緑茶みたいな感じかな?
現地のチャイは砂糖いっぱい入っててめっちゃ甘いらしいよ! いつか本場のチャイを飲んでみたい・・・
チャイの歴史
そもそもはイギリスの植民地時代、インドの人々が飲める茶葉の質があまり良くなかったことが煮出し式ミルクティーの始まりだと言われています。
紅茶と言えばイギリスのイメージが強いのですが、実際に紅茶の原材料である茶の木が栽培されているのは主にインドやセイロン(現在のスリランカ)、中国など。
茶葉の原材料となるのは茶の木(チャノキ、学名カメリア・シネンシス)の葉。
製造方法により緑茶・烏龍茶・紅茶と分類される。
イギリスは当時の植民地だったインドやスリランカに茶園を作って、国内の紅茶需要をまかなっていたんだね~
紅茶大好きなのに、自分の国では作ってないんだな
中国で紀元前に茶の木が発見されたことにより始まったとされるお茶文化。
8世紀頃には中国全土、その後日本などの周辺国にも広がっていきました。
イギリスのお茶文化の始まりは意外にも遅く、17世紀頃にオランダ商人が持ち込んだ日本の緑茶が最初だったそうです。
緑茶なんですか!?
なんだかビックリです・・・
「東方見聞録」なんかもそうだけど、当時のヨーロッパは東洋への憧れがスゴいよね
国内の紅茶需要を満たすため、イギリスは当時植民地だったインドで紅茶の原料となる茶の木栽培を開始。
しかし、中国地方から持ち込んだ「中国種」と呼ばれる品種がうまく栽培できず、挫折を繰り返しました。
インドの気候には合わなかったんだね…
ぐりも育てたい植物が北海道の気候には合わないってよく嘆いてるもんな
そんな中、インド北東部に位置するアッサム地方で自生していた「アッサム種」が発見されます。
プランテーション農法により生産量も拡大し、インドは世界最大の紅茶産地へと変わっていくことになるのです。
イギリスの冒険家・ブルースさんがアッサム種の木を発見したんだよ
やるなブルース!
ミルクティーの定番である「アッサム」や有名な「ダージリン」も、この植民地支配の歴史がなかったら生まれてなかったかも知れないね〜
世界の歴史が紅茶の文化にも深く関わっているんですね!
余談だけど、世界三大銘茶の一つでもあるダージリンはアッサム種じゃなく中国種!
ダージリン地方では中国種がうまく栽培できたんだって
とは言え、当時のインドはイギリスにとってあくまでも植民地。
品質の良い茶葉は、イギリス本国へと送られていきました。
インドで作ってたのに、低品質な茶葉しか残してもらえなかったんだね~
植民地ツラいな・・・
茶葉をイギリスまで運ぶにはコストもかかります。
わざわざ遠く離れたイギリスまで低品質の茶葉を輸送する利点がなかったため、インド国内で茶葉を流通させることにしたのですね。
あんまり美味しくないけど現地でお茶流行らせて、低コストで利益出しちゃえ~的な?
頑張って紅茶作ったんですし、どうせなら美味しいお茶が飲みたいですよね・・・
品質の良くない茶葉でも美味しくお茶を飲むために考え出されたのが「スパイスやミルク、砂糖と一緒に煮込む」という方法で、それが庶民の間で定着していきました。
できるだけ利益を出したいイギリスさんサイドの思惑と、美味しく飲みたい現地の人々の工夫がチャイを産み出したと言ってもいいのかもしれませんね~
このように紅茶は時代背景と大きく関わりながら多様に変化し、現在世界中で知られるその土地ならではの文化を生み出していったのです。
ぐりは紅茶文化やその歴史を学ぶのも、紅茶の楽しみかたの一つだと思ってるよ~
普通のミルクティーとは違うの?
ミルクティーと聞いて一般的に連想される飲み方は、ティーカップの中で紅茶とミルクを混ぜたものではないでしょうか。
こちらはポットで抽出した紅茶に、ミルクを混ぜたものですね
イギリスでもミルクティーと言えば、こちらが主流。
チャイの様な煮出し式ミルクティーの歴史は浅いようです。
区別するために、ぐりカフェではカップの中で紅茶とミルクを混ぜたものを「ミルクティー」、煮出し式ミルクティーのことを「チャイ」と呼ばせていただきます
チャイもミルクティーの一種ではあるけれど、作り方が違うってことだな!
それぞれのお茶本来の味わいとミルクの組み合わせを楽しむならミルクティー、とにかく濃厚なのが飲みたい!って時にはチャイがおすすめ!
ミルクティーはストレートの紅茶とミルクを混ぜるので、まろやかながらもチャイと比べるとさっぱりとした口当たり。
それに対してチャイは少量の水で煮出した紅茶にミルクを加えて作るため、濃厚なコクを楽しむことができます。
イギリスではストレートよりもミルクティーで飲むことが多いんだけど、水質があまり良くないことが理由の一つとされているよ~
質の良くないお水で淹れた紅茶を美味しく飲む工夫が、ミルクを加えるということだったんですね!
イギリスのミルクティーもインドのチャイも、工夫の末に生まれた習慣ってことかー
ロイヤルミルクティーとは何が違うの?
ロイヤルミルクティーというメニュー名もよく聞きますが、こちら実は日本生まれのメニュー。
直訳すると「ロイヤル」は「王の」って意味ですよね? イギリス王室風のミルクティーってことじゃないんですか?
そう思われがちなんだけど、実際にはイギリスにロイヤルミルクティーってものは無いんだよ
えっ!?ロイヤルなのにですか!?
じゃあなんでそんな名前になったんだ?
1960年代に世界的紅茶メーカーであるリプトンが初めて日本で店舗を構えた際に、「ロイヤルシリーズ」の一つとしてミルクたっぷりの飲み方を紹介、そこから定着していったと言われています。
そもそも「ミルクティー」という言葉も和製英語。
英語でミルクティーは「tea with milk」と呼ばれています。
英語圏で「milk tea」って言っても通じない可能性があるから気を付けてね!
日本生まれの「ロイヤルミルクティー」も当然ながら通じないってことですね・・・
ロイヤルミルクティーの定義は特にありません。
基準が定められているわけではないのですが、ミルクをたっぷり使った紅茶というのがほとんどの人が持つイメージではないでしょうか。
日本においてはロイヤルミルクティー=チャイとされている場合が多いようで、ロイヤルミルクティーの作り方を調べると「チャイのこと」だと書かれていたり、全く同じ作り方で紹介されていたりします。
ん?でもこっちの本では違うメニューとして紹介されてるぞ?
そうなんだよ、ややこしいんだよね
本やサイトによってはチャイとロイヤルミルクティーそれぞれで作り方が少し違ったり、カップで合わせる方のミルクティーを「ロイヤルミルクティー」や「イギリス風ミルクティー」と表記していたり・・・
また別の本ではチャイのことを「インディアンミルクティー」と呼んでますし・・・
色々なんですね~
基準が定められてる訳じゃないから、その人の解釈によって変わってきちゃうのかな
ややこしいけど、ぐりカフェでは煮出し式のミルクティーのことを「チャイ」と呼びますね~
チャイの淹れ方
インドでチャイを売っている屋台の映像を観たことがありますが、大きなお鍋に目分量でサーッと茶葉やスパイス、ミルク、砂糖を加えて作ってました。
すっごい適当に作ってるように見えなくもないけど、実は熟練の職人技だそうな
インドの職人さんは一度にすごい量のチャイを作ります。
私たちがおうちカフェでチャイを楽しむなら、小さなお鍋で飲む分だけ、ちょっとだけ丁寧に作っていきましょう!
ぐりカフェ流チャイの作り方
では、いよいよチャイを作ってみましょう!
- 小さめの手鍋(ミルクパン)
- 茶こし
- ティースプーン
- ティーカップ(マグカップでも可)
実はこの記事を書くにあたり、我が家では手鍋を新調しました。
長年使っていた手鍋は、どうやっても画像をご覧いただくのに耐えうるレベルまでキレイにはなりませんでした・・・
まぁ10年以上使ってるしな
ちょっとした料理からチャイ、キャラメルソース作りまで、色々頑張ってもらいました
酷使させすぎですね・・・
- 茶葉 ティースプーン1杯
(※約2~3g) - 水 80ml
- 牛乳 160ml
- カルダモン(ホール) 1個
- クローブ(ホール) 2個
- シナモン(パウダー) 少々
- 生姜 適量(生の生姜なら一片、チューブの生姜なら2~3センチ分)
今回はカルダモン、クローブ、シナモン、生姜、4つのスパイスを使って作りますよ~
使用するのはホールでもパウダーでも構いません
茶葉の種類、スパイスについてはまたあとで詳しく説明するぞ!
もちろんスパイスを入れずに作っても美味しいですよ!
まずはスパイスの準備をします
- カルダモンは割って中の種子を出しておく
- 生姜はスライス、またはすり下ろす
- 市販の生姜チューブを使ってもOK!
生姜はすり下ろした方が風味は強く出るけど、辛味も出やすいので量は程々にね!
作り方
チャイの淹れ方・注意点
チャイを淹れるときに知っていてもらいたいポイントが3つあります。
それらをしっかり守って淹れると、仕上がりがグッと美味しくなりますよ!
①茶葉はお湯で開かせる
②牛乳は温めすぎない
③茶こしで濾(こ)すまでかき混ぜない
1つずつ見ていきましょう!
①茶葉はお湯で開かせる
茶葉から紅茶の成分が抽出されるのはお湯の中です。
牛乳の中にいきなり茶葉を入れてしまうと、牛乳の中のカゼインというタンパク質が茶葉の周りに幕を張ってしまい、成分がうまく抽出されません。
だから先に水と茶葉で煮出すレシピになっているんですね!
しっかりと味や香り、色を抽出させてから牛乳を加えよう!
②牛乳は温めすぎない
牛乳は温めすぎると臭みが出てしまいます。
ホットミルクが苦手という方の中には、この硫黄に似た臭いが原因になっている場合もあるのではないでしょうか。
どのぐらいでその臭みってのが出てくるんだ?
70℃を超えると出てくるよ
牛乳の沸点は100.55℃。
つまり沸騰するまで加熱してしまうと、臭みのボーダーラインである70℃をかなりオーバーしてしまうのです。
でもミルクティーを淹れる度に毎回温度計で測るのも大変ですね
見た目だけで温度がわかるかって言うと、なかなか難しいところでもあるんだよね・・・
ある程度の目安になるとすれば、牛乳を温めたときにできる表面の薄い膜。
温度によって膜の状態が変わるので、ある程度の目安にはなるかも知れません。
豆知識だけど、この膜ができることを「ラムスデン現象」っていうんだよ
えっと、ラム・・・
ラ・・・・・
へー、ふーん
覚える気ありませんね・・・
この膜の正体は、牛乳を加熱したことによって固まった脂肪とタンパク質。
温度が高くなればなるほど、膜はどんどん厚くなっていきます。
膜ができ始めるのは40℃を越えた頃。
最初は見えにくいけど、少しずつハッキリ見えてくるようになるんだ
写真ではわかりづらいですが、それぞれの温度の違いを撮影してみました。
もちろん色々な条件で何℃でどんな風になるかは変わってくると思うんだけど、噴き出しちゃうと完全に温めすぎだね
とか言いながら時々噴きこぼしてるよな
バレてた!
あの、いや、すいません、よそ見してるうちに大惨事に・・・
人間の舌で温かい飲み物を一番美味しいと感じる温度はコーヒーで68~70℃だと言われています。
紅茶もポットで抽出してカップに注ぐ頃には、大体60~70℃になり、それがちょうど美味しく飲める適温だとされているのです。
そのぐらいが紅茶の風味を一番感じやすいそうな
ちょうど牛乳の臭みが出ない温度と一緒なんだな
そう、だからベストなのは70℃で火を止めるってこと!
とは言えあんまりこだわりすぎなくてもいいとは思うけどね~
70℃を超えないように火を止めるには、表面の膜が見え始めてきた頃というのを目指してみてほしいです。
厳密な温度を見た目だけで判断するのは難しいですが、ある程度の目安にしていただけると思います。
そもそも牛乳を加えた段階でもう抽出はほぼ終わってて、あとは温めるだけって考えてもらえれば・・・
そこまで熱くする必要も、沸騰させる意味もないんだな
でも飲む適温も温め限界も同じ70℃だと、カップに注いだときにぬるくなるのが気になる方もいらっしゃるのでは・・・?
温度を下げたくない場合は、あらかじめカップに熱いお湯を入れて温めておくといいよ~
もちろん、お湯はチャイを注ぐ直前に捨ててね!
カップが温かいと注いだチャイも冷めにくいってことかー
③茶こしで濾すまでかき混ぜない
鍋で煮出している間、ついスプーンなどでかき混ぜたくなるかも知れません。
でも、混ぜるのは厳禁!
何故なら茶葉が砕けて細かくなり過ぎ、ザラザラした喉ごしになってしまうからです。
細かい茶葉の方が抽出できるとは言っても、限度があるんですね
粉末スパイスとか砂糖を混ぜるなら、茶こしで濾してからだな!
作ってる最中に全体を均一にしたいとか、どうしても混ぜたい場合は鍋ごと優しく揺すってね!
レンジでもできます
ティーバッグを使えばレンジでもチャイを淹れることができます。
鍋や茶こしを使わずに作れるので洗い物や準備の手間が少なく、気軽に楽しみたいときにはとても便利です。
茶葉の成分を抽出するためにはある程度の水量が必要です。
電子レンジでは抽出後の水分を煮詰めることができないので、お湯の割合が増えて鍋で煮出したレシピより濃厚さに欠けてしまいます。
でもこれはこれで少しサッパリめに飲めていいんですよ~
自分で茶葉を入れて使うタイプのお茶パックも、スーパーや100円ショップで入手可能です。
こちらを使えばご家庭にある茶葉でティーバッグと同じようにお茶を淹れたり、チャイ以外にも色々と便利ですよ。
店長、スパイスはどうすれば?
細かめに砕いて茶葉と一緒に入れると良いでしょうか・・・
スパイスを加えたい場合、ホールだとどうしても煮出して作るより風味が出にくいんだよね・・・
粉末のものを使うのがオススメだよ!
粉末のスパイスについてもあとで詳しく説明するぞ!
- お好みのティーバッグ 1個
(※またはお茶パックにティースプーン一杯(約2~3g)の茶葉を入れたもの) - 水 80ml
- 牛乳 120ml
- お好きな粉末スパイス 適量
茶葉の準備をします
- お茶パックを使用する場合はお好みの茶葉を入れて、口を裏返して閉じておく
作り方
出来上がってから粉末スパイスを少量加えてスプーンで混ぜてね!
ぐりは毎日飲んでます
私は昔からチャイが大好きです。
大好きすぎて、妊娠・授乳期間を除いたとしてもトータル10年以上、ほぼ毎日のように飲み続けているほど。
何なら一日に3杯ぐらい飲んでる時もあるよな・・・
さすがに3杯は飲まないよ~
・・・たま~にしか
だから体重が減ら・・・いえ、何でもないです
毎日飲んでいるからこそ、茶葉の消費が激しいのが悩みでもあります。
美味しいの飲みたかったらある程度いい茶葉使いたいし・・・
チャイは煮出してミルクを加えるという方法で作られるため、ストレートで飲むよりも茶葉そのものの味に影響されにくく、そこまで品質にこだわらなくても良いと言われます。
それでもやはり茶葉の美味しさは仕上がりの味を大きく左右するので、ある程度は品質の良い茶葉を使いたいところです。
じゃあそれなりのお値段の茶葉になってきちゃうのか?
その辺のことも含め、次はチャイに適した茶葉の選び方もお伝えします~
チャイの楽しみかた
チャイにおすすめの茶葉は?
紅茶を飲む時に迷うのが「どの茶葉がいいの?」ということではないでしょうか。
有名なものだとダージリンにアッサム、アールグレイ・・・
他にもたくさんありますよね?
どの種類の茶葉を使えばいいんだ?
どんな風にチャイを楽しみたいかによって変わってくるかと思うけど、王道のアッサムは一度飲んでみてほしいな~
ミルクに負けないコクのあるアッサムは、渋みの中に甘みもあってミルクティーにピッタリ。
赤みを帯びた濃い水色になるので、ミルクが混ざることにより「ミルクティー色」と呼ばれるにふさわしい色になります。
「水食(すいしょく)」っていうのは紅茶を淹れたときの色のこと!
実は茶葉によってかなり違いがあるから、水色の違いを比べてみるのも面白いよ!
他にはボディの強いケニアやルフナは紅茶としての個性をしっかり残しつつハッキリした味わいに、コクや渋みのバランスが良く日本人好みと言われるディンブラも飲みやすいミルクティーになるでしょう。
一方で香りの繊細な種類のものはミルクティーには向かないとされています。
例えばダージリンはせっかくの繊細な香りが失われてしまい、魅力が生かしきれません。
とは言え同じ名前(産地)の茶葉でも、生産された時期や農園によって全然違ったりもするからね~
じゃあどうやって選べば・・・?
○○が合うとか××はダメとかの情報はあくまでも目安!
色々試して自分好みの茶葉を見つけてもらうのが一番だと思うよ~
ダージリンで美味しいと思うなら、それがあなたの正解!
ぐりカフェとしてはまずアッサム、あとは色々探してみることをオススメするぞ!
好みは別れますが、アールグレイの香りもミルクとよく合うと言われています。
アールグレイは人工的に着香された「フレーバーティー」の一種。
煮出しても香りが飛びにくく、ひと味違うチャイを楽しめるでしょう。
フレーバーティーで淹れる場合はレシピからスパイス抜くといいぞ!
アールグレイ、私は煮出し式よりもカップでミルクと合わせる方がスッキリ飲めて好きです
そうそう、そんな感じで自分の好きな茶葉を好きな飲み方で飲むのが一番だと思うよ!
それにホラ・・・
細かいことを言えば同じアールグレイと言っても各メーカーによって味や香りが全然違うし
燻製っぽい仕上がりなのか、それともフレッシュなベルガモットの香りなのか・・・
そもそもベースとなっている茶葉がキームンなのかセイロン系なのか、はたまたダージリンなのかによっても・・・
て・・・店長!
落ち着いてください!
結局はやっぱり個人の好みって話になるんだな
フレーバーティーについてはいずれまた別の記事で詳しくお話しさせていただこうかと思います~
紅茶を楽しむために決まりはありません。
あくまで紅茶は嗜好品。
ご自分が美味しいと思えるものを楽しんでいただければと思います。
自由にできるのがおうちカフェのいいところでもありますしね!
もう一つのポイントとしては、茶葉のグレードだね~
グレードってなんだ?
茶葉のグレードとは日本語訳すると「等級」ということになりますが、紅茶におけるグレードは品質の良し悪しを指すものではありません。
簡単にいうと、茶葉の大きさと形状を示している言葉なのです。
チャイには、短時間で紅茶の成分がしっかり抽出できる細かめの茶葉がオススメだよ!
店長がいつもチャイに使っているのはどんなグレードの茶葉なんですか?
色々だけど、一番多いのはCTCかな!
割りと安く買えて、濃いめのチャイが作れるよ~
CTCはお茶の成分が短時間で抽出できるような製法で作られており、ティーバッグなどにも使われるグレード。
チャイを煮出す少ない量の水でも素早く抽出でき、濃厚な紅茶の風味を楽しめるのでオススメです。
茶葉のグレードについてもまた別記事で詳しく解説するぞ!
CTCは比較的安価な場合が多く、毎日飲む私にとってはそれも重要なポイント。
チャイは低品質の茶葉でも美味しく飲めるように工夫された結果出来上がった飲み方ではありますが、それでも使う茶葉によって味が大きく左右されてしまう事は否めません。
とは言えチャイにあんまり高級な茶葉を使うのはもったいない感もあるよね
いいヤツはストレートで飲みたいってことか
ある程度の品質があり、日常的に飲めるようにコストパフォーマンスにも優れる・・・となると、自然に選択肢が絞られてきてしまうのです。
茶葉のお値段が安いからって品質が悪い、逆に高いからめちゃくちゃ美味しいかといったら一概にそんなことは言えないんだよね、紅茶って
じゃあどうやって美味しい茶葉かどうかを見分ければいいんですか?
飲んでみて自分が好きかどうか、美味しいかどうかが一番だと思うんだけど、なかなか全部の茶葉を試飲させてもらえるわけでもないしね~
紅茶専門店で試飲させてもらって茶葉を買うというのもなかなか難しかったりしますよね。
最初から缶や箱に入っていて試飲できない場合も、ネット通販で購入する場合もあるかと思います。
なんか選ぶ時の目安みたいなのが知りたいぞ
一概には言えない、という前提のもとで・・・
大体50gで500円以上のもので探してもらえると美味しい茶葉に出会える可能性が高いと思います
茶葉の品質は値段ではないけれど、それでも安価すぎるものは品質もそれなりの場合が多い。
もちろん品種や産地によって価格は大きく左右されますが、それ以下の価格帯になると味が落ちてしまう印象です。
一概には・・・ってことは、たまに安くても美味しいのに出会えることもあるってことだな
低価格の茶葉しか飲んだことない方は、ぜひ一度少しお高めの茶葉を試してみてほしい・・・
おすすめスパイス
今回のレシピで紹介したカルダモン、クローブ、シナモン、生姜という四種類のスパイスは、チャイに使われるものとして定番の組み合わせではないかと思います。
スパイス単体で使っても美味ですが、それぞれの特徴を組み合わせて生まれる味わいをぜひ楽しんでもらいたいことろ。
レシピに使った以外にも、チャイに合うスパイスは沢山あるよ!
花椒、スターアニス(八角)、ナツメグ、ブラックペッパー・・・
バニラやラベンダーなんかも面白いよ!
ラベンダーも入れるのか!?
花椒(ホアジャオ)って麻婆豆腐に使われるスパイスですよね?
飲み物に入れるって意外です・・・
それぞれハーブティーや料理に使うものだと思いがちなんだけど、これがまたひと味違ったチャイになって面白いんだな~
各メーカーから「スパイスティー」や「チャイブレンド」などの商品名で販売されている茶葉は、あらかじめメーカーそれぞれの組み合わせでスパイスが混ぜ込まれており、気軽にチャイを楽しめます。
例えばコチラ、ルピシアさんの「SPICES(スパイス)」というブレンドは5種類のスパイスがブレンドされてるよ!
粉末スパイスで紅茶用にブレンドされたものなども販売されており、お好きな茶葉にそれらのミックススパイスを加えるといことも簡単です。
「チャイミックス」とか「マサラ」って名前で販売されてたり、「五香粉(ウーシャンフェン)」なんかもおすすめ
色々なメーカーのブレンドからお気に入りを探すのも楽しいものですが、単品のスパイスをいくつか用意するとお好みで自由に組み合わせることができるので、バリエーションも広がるでしょう。
昨日は4種類のスパイス入れたけど、今日はシンプルにシナモンだけにしよう!とか、その日の気分で選べると楽しいよ~
スパイスにはホールと粉末があり、それぞれに長所と短所があります。
ホールとはスパイスそのものの原型を丸ごと保ったもので、粉末はその原型のスパイスを粉砕し粉状にしたもの。
それぞれの特徴に合わせて使い分けるといいでしょう。
粉末のスパイスは紅茶の中に入れても溶けません。
チャイの中に入れても浮いてしまい、きれいに溶けてなくなることはないのです。
ホールのスパイスを粉状にしただけだから、当然と言えば当然なんだけどね
そのため、どうしてもザラザラとした舌触りが残る場合があります。
浮いたままだと全体に風味が行き届かないこともあるので、なるべく広がるように最初に加えるのをおすすめします。
完成後に加える場合には、スプーンなどでよくかき混ぜてくださいね。
ぐりカフェでシナモンだけ粉末を用意してるのは、お菓子やパンなんかに使うこともあるからだよ!
個人的にチャイにはホールを使いたいのが本音なんだけどね~
しっかり煮出せるならホールをおすすめするぞ!
生姜もやっぱり市販のチューブより生の方が美味しくできますか?
そうだね!風味が全然違うよ!
でもチューブもお手軽で、ぐりは毎日のことなのでついこちらを使いがち・・・
生姜は入れすぎると辛味を強く感じるので、量は注意してください。
というのも、専門学校時代に紅茶専門店で研修させてもらう機会があったのですが、その研修中に聞いた生姜の紅茶のことで大失敗した経験があるんです。
生姜を入れた紅茶が風邪に効く、というお話を教えていただきまして
すり下ろした生姜をたっぷり入れた紅茶を飲めば、風邪の引き始めで喉が痛いときでも一発で治る!という内容のお話をお店のスタッフさんから聞いたのです。
(※あくまでもそのスタッフさん個人の感想です)
スタッフさんは「生姜は一袋全部すり下ろして入れると良いよ!」とおっしゃっていた(と記憶していた)のですが・・・
丸々一袋全部ですか!?
さすがに多すぎなのでは・・・
多分私の勘違いで、一袋じゃなく「ひとカケラ」もしくは「ひとかたまり」とかだったのではないかと・・・
今となっては真相は闇の中なんだな
「一袋」と勘違いしたままの当時の私は、家に帰って早速チャレンジしたんです。
いやいや、でもさすがに一袋は怖くね?
せめて半分ぐらいでやってみよーっと
買ってきた生姜を半分にカットし、すり下ろしてミルクティーにしてみました。
その結果はコチラ↓↓
という訳でですね
何事にも適切な量というものがあってだな
入れすぎ注意!
ハイ・・・
この時はさすがに入れすぎでしたが、基本的にスパイスに慣れてきた方はだんだん入れる量が増えていく傾向にあるのではないかと思います。
辛い食べ物に慣れてくるともっと辛さを求めてしまう現象に似ている
店長はスパイス足したくなる病を発症してますもんね
もうちょっと入れちゃおうかな、でもこの辺にしとかないと・・・って葛藤した挙げ句、入れすぎて後悔します
生姜の失敗から何を学んだんだ
適量が一番です・・・
お砂糖アレコレ
本場のインドでは砂糖をたっぷり入れて飲まれている通り、チャイには甘味もよく合います。
私は基本的にお砂糖入れずに飲む派ですが、寒い日に甘いミルクティー飲みたくなる気持ちもめちゃくちゃわかります
砂糖には色々な種類がありますが、それぞれ特徴があります。
グラニュー糖だとスッキリとした甘味、上白糖だと少しやわらかい甘味。
三温糖やてんさい糖はコクも増します。
黒糖やメープルシロップなど、特徴を生かして甘味だけでも様々な楽しみ方ができますよ。
蜂蜜もたくさん種類があるから、色んな味が楽しめるよね!
色々試してみてくださいね!
チャイのアレンジ
色々とアレンジ可能なチャイ。
これまでご紹介してきた通りスパイスや砂糖を変える以外にも、フルーツやジャム、生クリームを加えたりするとまたバリエーションが広がります。
例えばチョコレートとスパイスを加えて淹れたチャイに生クリームをのせると、デザートみたいなドリンクになるよ☆
紅茶にチョコレートですか!
美味しそうです~
暑い季節にはアイスで淹れることもでき、一年中楽しむことができますよ!
今後も色んなレシピを作ってブログに掲載していくぞ!
チャイを自由に楽しもう!
茶葉やスパイスを色々とおすすめさせていただきましたが、最終的には「好きなものを選んでほしい」という結論になります。
ひとの好みは千差万別。
私の美味しいと感じるものが、あなたの美味しいと感じるものと全く一緒ということではないと思うのです。
とは言え、自由に選んで!っていきなり言われても困っちゃうと思うので、ぜひこれを試してほしいなってものを選んでみたよ!
まずは一杯、チャイを淹れてみてほしいな
実際に飲んでみないと、どんな味なのかも自分にとって好みなのかもわからないしな
ぜひ色々試して、お気に入りの一杯を見つけてくださいね!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
またのご来店をお待ちしています!
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